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 プロ野球日本一を決める日本シリーズは1日(7回戦)、東京ドームで開幕。巨人・上原浩治投手(33)、西武・涌井秀章投手(22)と両先発投手が好投をみせた試合は、2-1で西武が先勝した。

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 長い腕をしならせ、剛球を投げ込む。ポーカーフェースを崩してほえ、叫ぶ。開幕投手に抜擢(ばつてき)された22歳の西武・涌井が、若きエースの名に恥じぬ力投。11歳年上の上原を向こうに、堂のマウンドを見せた。

 億万プレーヤーが居並ぶ巨人打線に対し三回までパーフェクト。四回、三塁・中村の失策と不運な右前二塁打で1点を失い、なおも二死一、二塁。迎えた亀井への投球が圧巻だった。カウント2-3から、内角高めへの144キロ直球。気押された亀井が体をひねるように逃げ、空振り三振に仕留めた。

 ただ抑えるだけではなく、エースとしてチームを勢いづかせる投球がしたかった。前日の公式練習後、自信たっぷりに力強く語った。

 「李承ヨプにはぶつけるまでいかなくても多少厳しくいかないといけない。先頭打者を抑え、四球を出さなければ何とかなる」

 李承ヨプ(イ・スンヨプ)、ラミレス、小笠原。強打者の内角を攻めてフォームを崩す。打者の好不調がシリーズの行方を左右する短期決戦で、第2、3戦以降も巨人打線に後遺症が残るほどのピッチングを誓っていた。

 六回には四死球から一死一、二塁の窮地を招いたが、カットボールでラミレスのバットを折り併殺に仕留めた。今季は10勝11敗と不調に苦しんだが、クライマックスシリーズ第2ステージでは2勝を挙げMVPを獲得するなどポストシーズンに入り絶好調だ。若きエースここにあり。涌井が大舞台で、その存在感を見せつけた。

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